CLAの生理機能
physiology of CLA

CLAの構造

CLAの構造
1980年代、ウイスコンシン大学パリザ教授らは、焼いたハンバーグ中に発ガンを抑制する物質を発見しました。その抽出物質を精製・分離した結果、炭素数18個で9位にシス、11位にトランス配置の二重結合を有するリノール酸の異性体であることをが判明しました。単結合と交互になっている二重結合は「共役」しているために、この脂肪酸をシス9、トランス11-CLA(共役リノール酸)と呼びます。
この二重結合の位置および幾何型の違いにより、リノール酸の生理作用とは違った効果を発揮していると推測されています。

CLAの生理機能

CLAには、3つの働きで抗肥満作用が期待されています。
それ以外の生理機能として、免疫機能の改善、運動能力の改善、動脈硬化や糖尿病の予防・改善、血圧上昇抑制などの生活習慣病の予防作用が期待されています。
CLA(共役リノール酸)の生理機能
抗肥満作用
抗動脈硬化作用
糖尿病改善作用
血圧上昇抑制作用
不飽和化酸素の阻害活性
エイコサノイドの産生への影響
免疫調節作用
骨粗鬆症改善
ガン細胞の増殖・転移抑制
運動能力改善作用

【引用文献:CLA懇話会サイト

CLAの逸話 -マサイ族-

マサイ族の運動能力にCLAが関係している!?

アフリカに住むマサイ族の特徴的体格(体脂肪が少なくスリムで運動能力に優れている)は、彼等の特異的生活様式に由来すると考えられる。マサイ族は遊牧民で牛と共に生活しており、主食は発酵牛乳で時々牛の耳から採血した血液を飲むと言われている。牛は典型的な反芻動物であり、牛乳はもちろん肉や血液に共役リノール酸(conjugated linoleic acid; CLA)がかなり含まれているので、マサイ族は常時CLAを摂取していることになる。

【引用文献:長岡ら、食品と開発2月号、2007年】

CLAの逸話 -マサイ族-

CLAニュース・トピック

2011.3.1
学会発表情報を公開しました。
2009.11.4
サイトを公開しました。

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